スキークラブ

夏季遠征でスウェーデンに行ってきました!

今遠征の目的は「スキートンネル」

トンネルの中に雪が敷いてあり一年中滑ることができる施設です。ヨーロッパには何か所かこのようなトンネルがあり、海外の選手は夏場もスキーにのってトレーニングをしています。

  

   

「ローラースキーやってるでしょ?」と思う方も多いと思います。

同じような動きですが進み方や感覚で違うところが多く、夏に練習をしているうちにいつの間にか「ローラースキーで速く滑る滑り」になっていてしまいます。

遠征期間の2週間、スキーをした後にすぐローラースキーをしたことで、スキーの進む感覚をローラースキーの感覚に落とし込むことができました。

ローラースキーをしているだけでは感じられないことがたくさんあり、スキーの技術についてたくさん考え、たくさんのことを掴めた気がします。

 

スキートンネルのほかにも練習環境が最高でした。

60㎞以上ローラースキーで滑れる道路。
ウッドチップのランニングコース。
スキートンネル直結の宿泊施設。

  

 

  

そして何より涼しい!!!
20度で「今日暑いな」と感じるほどで、湿気もなくすごく快適でした。
帰国後、東京で外に出た時の湿度と暑さでどれだけ幸せな環境にいたのかを改めて感じさせられました、、、

シーズンインまで残り一か月半。この感覚を大切に日々の練習に取り組んでいきたいです!

 

小林

私は志賀高原と草津にてジャンプトレーニングから一旦距離を置き、クロスカントリー強化を主な目的として単独合宿を行いました。

草津方面に行くなら「浅間山」に上りたい。そう思いトレーニングを計画したところ…

浅間山は噴火レベル2になっており、私が行きたい目的地は危険区域になっていました。

そこでルートを変更して浅間山付近の山々を通過しながら、危険区域外を通ることができるルートでトレーニングを行いました。

今回は4つの山頂を通りながら浅間山の姿を近い距離で体感できるはずでしたが、台風などの影響もあり当日は霧に覆われていました。

この写真は仙人岳の山頂で撮影したものです。浅間山の全貌は見れませんでしたが、霧の雰囲気も相まって仙人のような写真になりました。

単独合宿は基本的に地道なトレーニングを行い続けることで課題に向き合い続ける修行のような合宿です。

また今回は標高の高い場所で合宿したことである意味「修行」のような合宿となりました。仙人が持つとされる神通力を使っているようなパフォーマンスを目指して、今後もトレーニングを行いたいと思います。

       

山本

私たちのクロスカントリースキーは様々な起伏のあるコースで競技が行われます。

そのため登り・平ら・下りではその起伏に適した走法を瞬時に判断する必要があります。またカーブの多いコースでは遠心力をうまく使いながらスピードを出せるようにしています。

下の写真をご覧ください。

写真では今にも倒れてしまいそうな角度ですが、スピードと遠心力をうまく利用して倒れることはありません。

普段何気なくカーブしている私ですが、静止画にすることでかなり倒れていることが確認できました。

競技を始めて10数年培った技術をより良いものに変えていますが、何気なく行っている動作はかなり高度なのではないかと感じます。

自然に簡単に良い動作を追い求めて今後もトレーニングに励みたいと思います。

       

山本

8月17日に行われた 全 日本 スキー連盟A級公認 サマースキージャンプ 2024山 形蔵王大会 ノーマル ヒル競技 (HS10 2 m) に参戦しました。

今回は複合競技ではなくジャンプを専門としている選手の大会に出場しました。

結果は以下の通りです。

男子組 8位

      

台風が接近したこともあり雨や風に左右された試合になりましたが、トレーニングとは異なる緊張感を味わうことができました。

今回の試合からさらに競技力向上が見込める部分をいくつも発見することができました。

トレーニングだけでは発見できない課題が見つかるのは試合の特徴でもあります。

より良いジャンプを目指して、また冬に繋がるジャンプを目指して今後もトレーニングに励みたいと思います。

       

山本

8月10日、11日に秋田県鹿角市で開催された
「第35回全国ローラースキー選手権大会」に出場しました。

 

今大会が2024-25シーズンの初戦となるので、春から取り組んできたことがどれだけ発揮できるかが試されるレースでした。

結果は、

10日 クラシカル 7.5㎞ 2位
11日 フリー   7.5㎞ 優勝

  

両日優勝を目標にしていたので悔しさはありますが、得意のフリーで優勝することができとても嬉しかったです。

クラシカルは、レースになると練習ではできていたことが、できずにまだまだ課題が残るレースでした。レースになると技術を意識する余裕はありません。そんな中でもやりたい動きができるように、無意識に動けるように冬まで練習を積んでいきたいと思います。

 

気がつけばもうすぐ9月。
あっという間にシーズンインです。

一日一日を大切に、自分と向き合っていきたいです!

 

小林

「雪がない夏はどんな練習をしているの?」
と多くの方から聞かれます。

雪上でのトレーニングができない約半年間、私たちは様々なトレーニングをします。

ローラースキー、ランニング、バイク、登山、筋トレ、、、
いろいろな動きを通して体力や筋力を向上させられるよう日々取り組んでいます。

先日は陸上競技場を利用してスピードトレーニングを行いました。
足が速い人がスキーでも速いとは言えませんが、スキーが速い人は足が速いです。また、陸上競技はスキーとは違って常に自身のタイムと比較することができるので夏のトレーニングの指標になります。

 

  

スキーだと、雪の状況によってタイムが変わってくるので自分の感覚や心拍数でトレーニングをしています。しかし、陸上は400mの競技場という決まった状況があるのでその日の自分だけでなく過去の自分とも比較しやすいです。今日の自分がどんな調子か確かめられるし、タイムがよくなれば力がついていることを実感できます。

これからもいろいろな方法で自分の今の状況を理解しながらトレーニングしていきたいです。

 

そして、今はパリオリンピックが行われています!!
同じオリンピックでの活躍を目指すものとして、日本代表選手の方々の姿はとてもかっこよく、「もっともっと頑張ろう!」という励みになります。

私も誰かに元気や笑顔を与えられる存在になれたらなと思います。

がんばれ!日本選手団!!
Allez! Japon!!!

小林

スキージャンプを近くで見学するとどうなるのでしょうか?

白馬村ジャンプ競技場はトレーニングしている選手とかなり近い距離で見学することができます。

実際に私もスタートエリアに向かうエレベーターの中で、観光のお客さんと会話をすることもあります。

また選手が着地するランディングバーンは選手まで数メートルのところまで近づくことができ、滑空する選手の「音」を聞くことができます。そこでは飛行機と同じ風を切る音がします。

通常見学するお客さんはスタートエリアに向かうことが多いです。しかし観客エリアに移動して、ぜひ音も楽しんでいただけるとジャンプのスピード感が伝わるのではないかと思います。

インスタグラムのほうで真横を滑空する動画を載せますので、ぜひ音を聞いてみてください。(インスタグラムへはこちら

       

山本

7月3日から12日まで志賀高原で夏季合宿を行いました。
今回は青森県を拠点に活動している弘果SRC所属の、土屋選手、横濵選手と合同合宿でした。

2人の選手は世界大会に何度も出場している私のライバルです。普段1人で練習することが多いのでスピード練習などで競い合えることはとても楽しく、刺激になりました。

  

  

また、6、7日には学生との合同練習会にも参加し、男子選手とも一緒に練習する機会がありました。男子選手のスピード感についていけないところもありましたが、前を滑る男子選手が海外のトップ選手だと思いながら練習に取り組みました。

たくさんの選手と一緒に練習する中で、1人ではなかなか気づけない自分の強みや弱みにも向き合うことができました。これから鍛えていかなきゃいけない部分を再確認することができたので今後の練習に活かしていきたいです!

 

そして、合宿といえばおいしいごはん!!

  

弘果SRCの2人と、楽しくお話ししながらのごはんはおいしさ倍増!
毎日のおいしいごはんのおかげでハードな合宿も最後まで集中してやりきることができました。

これからの暑い夏も、いっぱい食べて元気いっぱい頑張っていきたいです!!

 

小林

この写真は白馬村ジャンプ競技場の踏切局面を撮影したものです。

踏切局面とは選手が空中に飛び出す場所でここから着地までの数秒間は陸上から離れることになります。

皆さん、スキージャンプは「恐い」競技だとおもいますか?それともワクワクするような「楽しい」競技でしょうか?

私はどちらも正しい認識だと感じています。

白馬村ジャンプ競技場は私が普段からトレーニングしているジャンプ台の一つです。このジャンプ台は中学生の時に初めて飛んでから10年以上飛び続けています。

その中で観光で訪れたお客さんから「怖くないですか?」と質問されますが、私は正直に「怖いですよ?」と答えています。ですが恐怖だけではなくワクワクした気持ちで次はどこまで飛んでいくのかと楽しんでいます。

       

ではこちらの写真をご覧ください。ここはジャンプ台の一部分を撮影したものになります。

ここはジャンプ台のどの部分でしょうか?

正解は1枚目の踏切局面を撮影したすぐ下になります。

選手はこの高さから自身の身を投げ出して空中へ飛び出します。

私が普段感じている「恐怖」と「ワクワク」した感情は共有できているでしょうか?

この場所に普段立ち寄る機会はほとんどありません。

撮影をしていながら私は「こんなにも高いところから飛び出しているのか」と改めて感じました。

普段何気なく出勤している会社でも見慣れてしまった物が多いのではないかと思います。当たり前ですがトラックやバスの部品も乗用車とは比べ物にならない大きさです。

見慣れることは時に感覚を鈍らせていることもあります。競技は数ミリ感覚がズレることで大きなミスに繋がります。

感覚を研ぎ澄ますためにも現状把握は必要だと感じました。

        

山本

スキージャンプのトレーニングは実際に飛ぶだけではありません。

陸上で動作確認やウエイトによる筋力アップをクロスカントリー強化と同時進行で行っています。

さらに1シーズン1~3回は実際のジャンプに近い感覚でトレーニングのできる風洞という施設に行くことがあります。この風洞では機械で設定した風が自分の方向へ向かってくることで実際のジャンプに近い体験ができます。

スキージャンプは時速70km~100kmのスピードが出るため、風速を変えながら多種多様なジャンプ台をイメージしたトレーニングができます。

また実際のジャンプより安全な状況で普段より大きな挑戦を行えることが最大の特徴です。

最近の私は理想と現実に大きなズレがあるのではないかと感じる場面が多くなっていました。

しかしジャンプでその課題に取り組む時間は1回につき10秒程度しかありません。

そこでジャンプスーツをあえて変更することでこの課題に向き合えるのではないかと考えました。

ジャンプスーツに似ているウェア…

見つけたのはクロスカントリーに使用するレーシングスーツでした。

風洞ではジャンプスーツより風通しが良いため理想に近い動作をしなければスキーがばらつくことがわかりました。

今回の挑戦は実際の道具と異なる物を使うことで、私の課題克服がジャンプレベルの上昇に繋がると確信できました。

冬季は日本代表ウェア着用が多く日野のレーシングスーツを着用する機会が少ないです。今回はジャンプの課題に向けた道筋とレーシングスーツの新たな使い道が見つかったトレーニングとなりました。

次回は今回の感覚を忘れないよう実際にラージヒルにて体に馴染ませていきたいと思います。

       

山本