長野日野自動車株式会社

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ジャンプ練習

2024年07月04日

スキージャンプのトレーニングは実際に飛ぶだけではありません。

陸上で動作確認やウエイトによる筋力アップをクロスカントリー強化と同時進行で行っています。

さらに1シーズン1~3回は実際のジャンプに近い感覚でトレーニングのできる風洞という施設に行くことがあります。この風洞では機械で設定した風が自分の方向へ向かってくることで実際のジャンプに近い体験ができます。

スキージャンプは時速70km~100kmのスピードが出るため、風速を変えながら多種多様なジャンプ台をイメージしたトレーニングができます。

また実際のジャンプより安全な状況で普段より大きな挑戦を行えることが最大の特徴です。

最近の私は理想と現実に大きなズレがあるのではないかと感じる場面が多くなっていました。

しかしジャンプでその課題に取り組む時間は1回につき10秒程度しかありません。

そこでジャンプスーツをあえて変更することでこの課題に向き合えるのではないかと考えました。

ジャンプスーツに似ているウェア…

見つけたのはクロスカントリーに使用するレーシングスーツでした。

風洞ではジャンプスーツより風通しが良いため理想に近い動作をしなければスキーがばらつくことがわかりました。

今回の挑戦は実際の道具と異なる物を使うことで、私の課題克服がジャンプレベルの上昇に繋がると確信できました。

冬季は日本代表ウェア着用が多く日野のレーシングスーツを着用する機会が少ないです。今回はジャンプの課題に向けた道筋とレーシングスーツの新たな使い道が見つかったトレーニングとなりました。

次回は今回の感覚を忘れないよう実際にラージヒルにて体に馴染ませていきたいと思います。

山本