長野日野自動車株式会社

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気分屋

2024年06月25日

私はこれまで10年以上ジャンプを飛び続けながらも、さらに進化を目指してジャンプ練習する私は普段のジャンプで気づいたことがあります。

それはジャンプ練習で自身の課題に対して取り組むことが多いですが、スキージャンプはその日の「気分」で練習しているのではないかということです。

スキージャンプは環境に左右されるスポーツであり主に「風」に大きく影響されます。

進行方向から向かってくる「向かい風」はジャンプにとって有利な風であり、反対に後ろから押される「追い風」は不利な風になります。

ジャンプ台が同じでも天候や季節によって風向はさまざまで、1本ごとの練習はスタートゲートを都度変更しながら練習を行っています。

スタートゲートを低くすると助走スピードが遅くなり遠くに飛ぶための飛行曲線が短くなります。飛行曲線が短いことで飛距離を出しずらくなります。

選手は普段の練習で自身の力量を図りながら「風」を目視で確認してスタートゲートを個々に決めます。

飛距離を出すことは気分が良くなりやる気が上がりますが、ジャンプでは遠くに飛ぶほどケガのリスクが大きくなります。

私は普段の練習でその日の「気分」によって「やる気」が下がらないよう、スタートゲートをうまく調整するようにしています。その際ジャンプ台の左右どちらかにある風向計を目視で見ています。

試合中に追い風で飛距離を出すことは高いレベルの技術を持っていることになります。また向かい風は大きな飛距離が期待できます。

皆さんも応援に来ていただく際にぜひ「風」を見ていただけると競技がより楽しめるかと思います。

山本