良い苦痛
2024年06月11日
スポーツ選手が最も輝くのは各選手が目標としている大会でスポーツしているその瞬間だと思っています。
その輝く瞬間はほんの一瞬です。
私の競技ではスキージャンプが10秒程度。クロスカントリーが最長30分です。
つまり約30分という短い時間のために人生を注いでいることになります。
私は普段の練習で失敗をより多くするようにしています。もちろんケガをしないように注意しながらではありますが…
失敗は競技力向上につながる土台作りで欠かせないものです。
ただし意図した失敗とそうでないものは区別する必要があります。

こちらはローラーで転倒してしまった時の写真ですが、不意な事故で失敗とはかけ離れたものです。
夏の道具はスキーの感覚に似せて作られているため、冬のような攻めの姿勢で練習すると金具が引っ掛かり転倒します。
今回は多少のケガで済みましたが条件がそろえば骨折などのリスクがあります。
冬から夏へ頭のスイッチを切り替えることで思いがけないケガは防いでいかなければなりません。
頭を切り替えるためにも今回の苦痛は良いものだと信じて、競技向上のために失敗を繰り返していきたいと思います。
山本