スキークラブ

2021年7月 観音様を巡って

最近は志賀高原でトレーニングをしています。

オリンピックや世界選手権に出場しているJR北海道所属の石田正子さん、富士フイルムBI秋田所属の石垣寿美子さんが合宿で来ており、一緒にトレーニングをしました。

ある日のトレーニングは山ノ内町の上林から志賀高原の横手山までの登山。

標高2307mの横手山頂上を目指して5時間、全長23㎞のロングトレーニングです。

横手山山頂での石垣さん(中央)と石田さん(右)

基礎的な持久力を高めるために重要な練習ですが、一人ではなかなかできません。この日は、お二人のおかげで楽しく練習ができました。

上林から7㎞地点のサンバレースキー場までは「峠の三十三観音コース」を通りました。このコースは志賀高原と草津を結ぶ旧草津街道の一部で国道292号線の間を縫うように上っていきます。名前の通り、コースの途中途中には道しるべのようにたたずむ33体の石の観音様が祭られています。

これらの観音様は文政2(1819)年に、旅人や草津街道の物流で働く人の安全を祈念して祭られたものだそうです。それぞれに詠歌があり、それらを探しながら登山をするのもこのコースの楽しみの一つだと思います。

今ではトレーニングとして活用しているこの道を、昔の人たちが歩いて通っていたことを考えると、車で峠を越えられる現代はすごく便利だなと思いました。

この日は観音様に見守られ安全にトレーニングをすることができました。日頃からトレーニングも移動時の運転も安全第一で頑張っていきたいです!

  

小林千佳