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イタリア海外遠征➁

2025年10月14日

イタリア海外遠征中に行われたサマーグランプリに参戦しました。
この大会は今シーズン行われるオリンピックのプレ大会となり、各国から大勢の選手が集まりました。通常のワールドカップでは多くても50名を超える程度の選手が出場しています。しかし今回集まったのは70名弱とオリンピック大会の重要度が伺える大会になりました。

今大会の会場は改修工事を行ったオリンピックでも使用するラージヒルのジャンプ台と、ローラーコースは特設コースにて行われました。
ローラーに関してはオリンピックで使用するクロス会場が夏場は牧場のようになっており、ローラースキーができる環境ではありません。サマーグランプリではよく特設コースとなり、町全体がコースになることがあります。今大会も町の中を駆け回るような特設コースにて行われました。

大会当日はジャンプから始まりました。今シーズンまだ形の整っていない不安が残る状態のジャンプ。試技のジャンプでは全体の30位という結果で、完成度が低いと実感しながら迎えた予備ラウンドはいつもと異なる緊張感がありました。課題に集中し大胆にかつ繊細にチャレンジしたジャンプは、想像する飛行曲線から大きく外れ大きなジャンプになりました。成功したと実感できたとともにジャンプの成績は1位を獲得することができました。ようやく目で見える結果を良い印象で見ることができて非常にうれしかったです。
その後行われた本番のジャンプは先ほどと同じような準備をしていきました。踏切をして「スキーがこない…」とミスの多いジャンプになりかけ、体が反応した結果トップの選手から6m短い133mでした。まとまりのあるジャンプではあったものの悔いが残る結果となりました。

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前半を6位で折り返した後半のローラーは前の選手に追いつけば表彰台のグループになるだろうという位置でした。スタートと共に前の選手へ猛追し一時は追いついたもののみるみる失速。体で感じる体力の限界は筋肉と脳がスピードを急激に減速させました。結果は28位。ローラーの結果は後ろから数えた方が早いレベルでした。良かった点を挙げるとすれば本番はスキーです。感覚が近いとはいえローラーとスキーは別物といえます。スキーで良いパフォーマンスができるよう今大会の反省をしっかりと行い、残り少ないサマーシーズンで冬に向けたトレーニングができればと思います。

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また今大会は多くの選手が参加しましたが、オリンピックは今大会参加人数の約半数になります。まずはオリンピックに出場するために11月から始まるワールドカップで笑顔になれる状態に仕上げたいと思います。

山本