11月9日に群馬自動車大学校にて、日野自動車主催のダカールラリーイベントを開催致しました。
ダカールラリーとは、約8,000㎞にわたる砂漠や荒野などの道なき道を約2週間かけて走り、総合タイムを競う世界一過酷と言われるモータースポーツです。当初はフランスのパリからセネガルのダカールまでを走ったことから、パリ・ダカールラリーの名でアフリカを主な舞台としていましたが、政情不安等の理由により、2009年からは南米大陸に舞台を移して行われています。
日野自動車は、1991年に日本のトラックメーカーとして初めてダカールラリーに参戦し、1997年にはトラック部門総合で史上初となる１、２、３位独占という快挙を達成致しました。現在は、菅原義正・照仁親子がドライバーとなり、チーム スガワラを率いてトラック部門に参戦しております。
菅原義正さんは、ダカールラリー史上最多の３３回連続出場記録を更新し続けており、ギネスブックにも認定されています。７０歳を超えても、なお現役のドライバーを続け、排気量１０リットル未満クラスで計６度の優勝を誇っています。
菅原照仁さんは、義正さんの次男であり、ダカールラリーにメカニックやナビゲーターとして参戦し、２００５年からは２号車ドライバーとして参戦。現在、排気量１０リットル未満クラス６連覇中となっています。
この２人をスペシャルゲストに迎え、トークショーを開催致しました。
事前に募集した質問の中から５問ほど答えて頂き、質疑応答では「なぜ１号車と２号車のホイールベースは違うのか」など、自動車整備士を目指している学生ならではの質問も飛び出し、参加した群馬自動車大学校の学生１２０名が真剣にお話を聞いていました。
また、日野自動車各販売会社の内定者にサプライズで、義正さんよりサイン入りプレートと
照仁さんよりダカールラリーのタオルがプレゼントされ、応援メッセージも頂きました。
ロータリーには、２０１４年に実際にダカールラリーに参戦したトラックが展示され
義正さん・照仁さんによるエアージャッキを用いたタイヤ圧比較の実演をして頂きました。
更に、照仁さんにそのダカールラリー車を運転して頂き、ロータリーを３周程回って頂きましたが
その音やスピード、圧倒的な迫力は、見ていた学生や先生方、また我々も歓声を上げる程でした。
偉業を成し遂げ続けているお２人によるトークショーと実演は、自動車整備士を目指している学生達の
心に響いたのではないでしょうか。ご多忙の中、非常に貴重な体験をさせて頂きました。
日野チームスガワラは、２０１６年１月２日よりダカールラリーが始まり
日野レンジャー２台(１号車ドライバー：義正さん、２号車ドライバー：照仁さん)で参戦致します。
詳しくは日野自動車HPに掲載されておりますので、ぜひご覧ください。
「日野自動車、ダカールラリー2016に日野レンジャー２台で参戦」、「ダカールラリー2016へ出陣」
総合上位と排気量１０リットル未満クラスの７連覇を目指す日野チームスガワラの
素晴らしいご活躍をお祈りしています。
